さえぐさカイロのブログ

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三枝カイロプラクティックオフィスのブログHPです

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オフィスの前にはミモザや白梅、水仙など

春の足音が聞こえてきました。

今年初めてのブログ更新となります。

週末に行われた神経学講座の準備に追われていたために

ずいぶんとさぼってしまいました。

 

去年から始まった機能神経学入門講座ですが、

今年は2年目の中枢神経系となります。

うれしいことに、今年から参加してくださった先生が4割もいらっしゃいました。

2日間の資料だけでも100ページにも及ぶ分量で、

初参加の先生方にとっては大変だったと思います。

 

講義しながらその先生方の表情を見ていましたが、

半分は難しそうな表情、もう半分は目を輝かせている表情でした。

神経学は難しいのは間違いないと思いますが、

難しいから出来ない、となるか、難しいけど面白いとなるかは

多くは初回の印象にかかっていると思います。

 

それは私の承知していましたので、

なるべく症例やアプローチ法を紹介したりと工夫したつもりでしたが、

内容が脳幹という神経系の中でも非常に複雑な部分であり、

それを1日で網羅するという無謀な構成にしてしまったので

はたして「難しいけど面白い」と感じてもらえたかどうかは

ちょっと心配しています。

 

2年目ぐらいの先生にお聞きすると、

この内容を1年目に受けたらちょっと大変だったが、

今ならすんなりとはいってくる、とおっしゃっていました。

ですので1年目の先生方にはここであきらめずに

何とか1年間頑張ってもらいたいと思います。

 

次回は小脳と大脳基底核で、運動系の障害やリハビリには

非常に役に立つ内容になると思います。

私も講義を予定しているので今日から準備に取り掛かります!

 

 

さえぐさカイロの今年の営業は本日ですべて終了いたしました。

今年もたくさんの患者さんにご利用いただきまして

心より感謝申し上げます。

 

今年はとくに難易度の高い症状をお持ちの患者さんが増えました。

様々な小児発達の問題を抱える患者さんも増加しています。

何とかご縁のある患者さんにはすべて良い結果を出せるようにと

勉強勉強の毎日でした。

 

伊藤DCのセミナーで講義させて頂く機会もたくさんありました。

今年は座学の講義だけでなく技術的な講義もさせていただきました。

準備は大変で講義をするのもとても緊張するのですが、

それがすべて患者さんを治療する糧となっています。

つたない講義を聞いてくださったすべての先生方にも感謝しております。

 

束の間の休みの後、来年も歩みを止めずに精進していきたいと思います。

皆様よいお年をお迎えください。

 

三枝カイロプラクティックオフィス 三枝弘明

https://saegusachiro.com/


 

WHOが2018年に発表した疾病の分類に

「ゲーム症」というカテゴリーを採用しました。

以前からゲームが脳に与える悪影響については言われてきましたが、

今後は病院でゲーム外来ができたりゲーム抑制剤が処方されたりする

なんて時代が来るかもしれません。

また、先日中国では18歳未満のネットゲームを1日90分(休日は3時間)に規制する

という報道がありました。

ゲームに対する危機感は中国政府でも持っているということです。

 

さえぐさカイロでは発達に関連した症状で多くのお子さんを診ていますが、

ゲームばかりに没頭してしまってやるべきことが出来なくなっている、

というお母さんからのうったえが非常に多いです。

発達に凸凹があるとよりゲームに依存的になる可能性もあります。

前頭前野の機能が弱いと長期的な目標を立て

それに向かって積み重ねることが出来なくなります。

そのような子供は少しずつ自分が成長をすることで満足感をえる代わりに

お手軽にゲームで満足感を得ようとするのかもしれません。

行動を抑制できない右脳の機能低下も関係していると思います。

 

脳には感受性期というものがあり、その部位ごとにその時期は違います。

前頭前野では14~16歳ごろがその時期にあたり、発達に重要な時期です。

また、脳が大人のレベルに達するまでには25年以上かかるといわれています。

そう考えるとゲームは大人になってからの嗜み(たしなみ)というぐらい

が丁度いいのではないでしょうか。

 

脳のバランスが調整されるとゲームにのめり込まなくなることもありますが、

一般的にゲームの誘惑は非常に強力です。

ネットゲームでは仲間同士で遊ぶため自分だけ抜けにくいこともありますし、

友達をゲームに誘うと自分に特典がある場合もあるようです。

ロールプレイングゲームによくあるレベルが上がった時になるチャイムひとつ取っても

脳を気持ちよくさせる作用があるといいます。

おそらくゲーム開発者たちはどのようにゲームを作れば

ドーパミンのような脳内の報酬系が働くかを研究し、

あの手この手でゲームに依存的になるような細工をしているのでしょう。

 

ゲームはたいてい夜遅くにやるというパターンが多く、

それは睡眠サイクルが後ろにずれることによって朝が起きられなくなり、

昼間はボーっとして勉強に集中が出来なくなります。

そして夜になると元気が出て、またゲームをするという悪循環のできあがりです。

この状態になるとホメオスタシスや情動をつかさどる大脳辺縁系が大きく乱れ、

人間らしい生活が送れなくなるのです。

 

小さなお子さんをお持ちの親はそのような危険性を理解して

子どもがゲームとどう付き合っていけばいいのか考えてもらいたいです。

ただやるなと叱ったり子供に任せっぱなしにしていては

多くの子どもたちがゲームに依存的になってしまいます。

そうならないためには子供が様々な経験に触れる機会を増やし

どんなことに興味を示すかを注意深く見極める必要があると思います。

そうすれば様々な楽しみの中で未来への可能性を広げられると思うのです。

 

テレビやネットのゲームだけがゲームではありません。

ゲームは人と人が実際に関わり、身体を使い、駆け引きを楽しむ。

参加しているメンバーに合わせて新たなルールを整えたり、

全く新しいゲームを創造したりする。

そんな人と関わる遊び方(ゲーム)をする中で社会性や想像力が育つと思います。

その第一歩が親子の遊びにあると思うのです。

親も想像力を働かせて大いに子供と遊びましょう!

 

「パパ見て~」と自分で考えた遊びを披露!